ネットショップで必要不可欠なものといえば、商品写真。この写真をどれだけ魅力的に見せられるかで、商品の売れ行きが決まると言っても過言ではありません。
本記事では、商品写真の撮影のために揃えておきたい機材と5つの撮影テクニックをお伝えします。家にあるものでも十分撮影できるので、ぜひ実践してみてください。
目次:
写真撮影に必要な機材
商品の魅力を引き出す5つのテクニック
- 光をコントロール
- 効果的な背景選び
- ぼかし・ピント合わせ
- ディテールを見せる
- シチュエーションを演出
まとめ
○写真撮影に必要な機材
ネットショップの商品撮影のために、いきなり一眼レフやミラーレスなどの高いカメラや機材を買う必要はありません。最初のうちは、手元にあるスマホやデジタルカメラから撮影をはじめてもOK。
しかし、取り扱う商品が増えるほど撮影業務に追われることになります。効率的に写真撮影をするためには、機材を揃えていつでも撮影可能な環境を作るといいですね。
では、写真撮影にはどんな機材を揃えておくのがいいのでしょうか? まずは「最初に揃えておく機材」「あると便利な機材」をそれぞれ見ていきましょう。
【最初に揃えておく機材】
- カメラ(高画質であればスマホでも可)
- ライト・照明
- 背景紙・背景布
最低限、この3つがあれば商品の撮影は可能です。
【あると便利な機材】
- レフ板
- 三脚
- 一眼レフカメラ
撮影する商品が多いとき、または撮影に慣れてきたときには、この3つの機材も揃えておきましょう。写真撮影がより楽しく、スムーズに進むはずです。
○商品の魅力を引き出す5つのテクニック
どんなに良い商品であっても、写真が悪ければ商品の魅力は伝わらないもの。だからこそ、あらゆるテクニックを駆使して商品写真を撮る必要があります。
ここでは、商品の魅力を引き出す撮影テクニックを5つご紹介しましょう。
●光をコントロール
光のコントロールは写真撮影の「基本のき」。照明機器は必ず用意しておき、商品が綺麗に見える光の当たり方を見つけてみましょう。
照明機器も、100円均一ショップや家電量販店で簡単に購入できます。スマホに装着するものなどもあるので、予算と撮影したい商品に合わせて選ぶのがベストです。
たとえば、ライトを上から当てたとき・下から当てたときを比較します。
上から当てると商品が明るく見え、影が下に落ちて自然です。一方で下から当てた場合、商品が暗く、上の影が強く出てしまいました。ここでは上から当てた方が商品が綺麗に見えます。
晴れている日には太陽光をライト代わりにするのもおすすめ。太陽光は商品を綺麗に見せる最高の照明で、光が分散するためバランス良く光源調整ができます。
●こだわりの背景選び
自宅の床や汚れたテーブルで撮影された商品は、なんだか残念な印象がありますよね。撮影時には、ぜひ背景にもこだわりましょう。
ここではピンクの背景と茶色い和紙の背景を用意しました。同じ商品でも、背景によって雰囲気がまったく違いますよね。こうした紙は100円均一ショップや文房具店・雑貨店などでも購入できます。
立てて撮影するタイプの商品でも、地面と壁の両方に背景を設置すること。「どんな雰囲気に見せたいか」「どんな人に売りたいか」に合わせて、背景を選んでみましょう。
●シチュエーションを演出
その商品をどんなシーンで使うのかをイメージできるように、写真の中でシチュエーションを演出しましょう。
今回売りたいのは手前のリングノート。利用シーンをイメージできるように、手帳やペンを添えています。
ほかにもコーヒーを添える、手に持っている様子などのシチュエーションもおすすめ。何かサブアイテムを添えることで、訪問者の「こんなシーンで使いたいな」という意欲をかき立ててくれるでしょう。
またサブアイテムとの大きさ比較により、サイズ感も把握しやすくなります。
●ぼかし・ピント合わせ
サブアイテムを使って商品をコーディネートするときには、ぼかし・ピント合わせのテクニックがおすすめ。
先ほどと同じサブアイテムを使ったコーディネートですが、奥の手帳とペンはぼかし、手前のリングノートにピントを合わせました。ぼかし・ピント合わせをおこなうことで、商品に視線を誘導しています。
ただし、平面的な配置ではサブアイテムをぼかしにくいです。手前側・奥側と立体的に配置すれば、手前の商品にピントを合わせやすくなるでしょう。
●ディテールを見せる
商品紹介ページに載せる写真は5枚以上が理想的。引きで商品全体を撮った写真に加え、ズームアップや角度を変えた写真でディテールを見せていきましょう。
ディテールを見せる方法にはほかにも、見せたい箇所にピントを合わせたり、コントラストを上げて強調したりといった方法もあります。スマホならカメラのアプリ、PCなら写真加工ソフトなどを使って調整しましょう。
○まとめ
ちょっとした撮影テクニックを使い、ひと手間加えるだけで商品写真がぐっと良くなります。言葉だけでは表現できないような商品の詳細や魅力も、写真で伝えられるでしょう。
商品を撮影するときには、ぜひテクニックを駆使して写真のクオリティにこだわってみてくださいね。