ネットショップ・ECサイトのSEO対策でmetaタグを設定しよう
前LESSONの最後に、「検索結果を確認してみよう」ということで、
Googleの検索窓に「site:あなたのショップのURL」と入力して検索してみましたでしょうか?
今回は、
検索結果の「2.どのように検索結果に表示されているか
について考えていきます。
検索結果に出てくる青文字、黒文字はどういう仕組み!?
それでは早速、ペルソナさんの立場になって、Google と Yahoo! でそれぞれ検索してみましょう。
例えば、ペルソナさんが「来週末に、友達を家に呼んで一緒にランチを作る予定がある。手の込んだものは作れないけど、美味しくて珍しい、ちょっとしたパスタを作ってもてなしたい。本格的なパスタソースですぐ作れそうなものをネットで探してみよう。」と思って、検索しているとします。
「パスタソース 通販」で検索してみると、↓下記のような検索結果が表示されたとします。
あなたならA~Dのどれをクリックしたと思いますか?
実際のスクールで意見を聞いてみても、みなさんいろいろな意見が出てきます。
では、目線がどの順番に移動して、一番最初にどこを見て判断したでしょうか?
おそらく、
1.青文字の部分
2.黒文字の部分
太文字になっているとこからの順番でパッと見たのではないでしょうか。
・検索したワード(ここでは、「パスタソース」と「通販」の文字)が太文字(ボールド)になって表示されています。
その次に、
・「生パスタ」、「北海道」、「松阪牛」、「本場イタリア」など気になるワードで目に付いたのではないかと思います。
1.青文字の部分を、「ブラウザタイトル」と言います、
2.黒文字の部分を「meta description(メタ・ディスクリプション)」と言い
そのページの説明文という意味です。
最も重要なのは「ブラウザタイトル」
1.「ブラウザタイトル」は、ブラウザのタブ や お気に入りに登録する名前にもなります。
商品を比較検討する場合には、ブラウザの複数タブを開いて、いろいろなショップを比較したりしますよね?
そんなときにも、この「ブラウザタイトル」が重要になってきます。
また、お気に入り(ブックマーク)してとりあえず保留~となった場合にも、たくさんあるお気に入りのリストの中から見つけてもらえるかの決め手にもなりますよね。
Google の検索アルゴリズムが最近、重要視しているというのも、この「ブラウザタイトル」と言われています。
ペルソナさんにとってわかりやすくクリックしたくなる表示をしておくことが、同時にGoogle のSEO対策にもなると考えると納得がいきます。
それでは、さっそく自分のショップの検索結果の表示をチェックして、改善していきましょう。
空欄だけは絶対NG!面倒くさければ一括設定で
■makeshop管理画面の設定ページ
makeshop の管理画面での設定場所は、こちらからです。
【ショップ作成】>【SEO管理の設定】>【SEOの一括設定】
【ショップ作成】>【SEO管理の設定】>【SEOの個別設定】
■設定後の検索結果のイメージ
「SEO個別設定」で各ページそれぞれ書いていくのが本来ベストですが、商品点数が多かったり、入れ代わりが早いショップでは、全商品ページを1つずつ書いていくと時間もかかり、また修正する場合もまた1つずつ設定を変更する必要があるため、費用対効果も合わなかったりする場合もあるかと思います。
そんな場合には、「SEO一括設定」を使ってみましょう。
商品ページには、[product] タグを使うと、その商品名を自動で表示することができたりと効率的です。
商品ページはSEO一括設定、カテゴリーページはできればSEO個別設定、その他のページに含まれるトップページや独自ページは、SEO個別設定で設定していくことが一番の近道です。
設定画面に出てくる用語の説明とポイントをまとめました。
(SEOの事情はどんどん変わってきますので、2018年5月時点での情報です)
概要 | ポイント・注意点 | |
ブラウザー
タイトル |
検索結果のタイトル部分に表示されます。
ブラウザのタブ、お気に入りに追加する時の名前にもこのブラウザータイトルが表示されます。 |
HTMLのタグの中でも最も重要なタグとして検索エンジンのクローラーに認識されます。
・34文字を目安に |
メタタグ:
Description(ディスクリプション) |
検索結果の説明文に表示されます。
(入力が無い場合、クローラーがページ内のテキストから自動で表示する場合もあります) |
・対策キーワードを含んだ説明文を設定(1~2キーワード程度で)
・ページの内容を正確にまとめる(文字数は 120文字程度で) ・キーワードだけの詰め込みはNG!自然な文章で。 |
bodyタグ直下メッセージ | 各ページ内の見出し を表示します。 (本の第1章..のようなもの) |
・<body>タグの開始テキスト100文字目以内に<h1>タグで配置。
・対策キーワードを含めた形で10~22文字程度。 |
SEO設定で設定するmetaタグは、あくまでGoogleに「このページは、こういうことを書いています」と知らせるもので、そのまま検索結果に採用されるとは限りません。
Google が検索結果に表示する際の参考にとして採用され、よければそのまま表示されますが、文字数が多い少ないや内容がページと合っていない(キーワードの詰め込みなど)場合には、Googleが書き換えてくれます。
余談ですが、検索結果以外にもfacebookでショップサイトのURLを貼って、シェアする場合にも、このメタタグが表示されたりします。
「メタタイトル」ライティングのコツ
では実際に、どういう書き方をしたら効果があるのか説明していきます。 ブラウザのタイトルは、文字数の制限がありますので、ページに書かれている内容を分かり やすく表示しましょう。
【例】
関娘 大吟醸原酒 1800ml(木箱入)送料無料の通販【下関酒造】
のように、「商品名」+「通販」+「ショップ名」などを端的に記載します。
全ページに共通するショップ名の部分には、
【ショップ名】、『ショップ名』 のようにカッコで囲ったり、
○○の通販 – ショップ名、○○の通販 | ショップ名 のように、「-」や「|」などで区切るといいでしょう。
metaディスクリプションは、クリック率に深く関与する
metaディスクリプション(説明文)はSEO効果ではなく、検索結果のクリック率 (CTR)に深く関わってきます。
ユーザーの関心を引く様なディスクリプションを記述することで、ページのクリック率を飛躍的に向上させることができます。
次の章でユーザーが魅力的に感じるディスクリプションの記述方法について詳しく説明していきます。
「metaディスクリプション」ライティングのコツ
ここでは、検索でのクリック率向上の為に、メタDescriptionの設定に関する3つのコツをお伝えします。
どのようにディスクリプションを表示し、ユーザーを「クリック」というアクションに誘導するかを考慮した以下のテクニックは、コピーライティングでも使用されます。
1.「Call To Action(ユーザーに次にして欲しい行動)」を記述する
誰かに何かを頼む時は、内容を端的に伝える事が重要です。
クリックならば「ここをクリック!」、続きを読んでほしい時は「続きはこちら!」など、次にして欲しい行動をディスクリプションに記述することが効果的です。
2.競合サイトのGoogle広告を参考にする
検索結果のトップやサイドに表示されるGoogle広告は、広告主がクリック率(CTR)を高める ためにA/Bテストを何度も繰り返し導き出した、効果的な広告と言えます。そのため、ディスクリプションにGoogle広告で繰り返し使用されているキーワードやフレーズを含ませる事で、クリック率の向上が期待できます。
キーワード検索をした際に表示される競合サイトのGoogle広告の文章を比較・検証して、よく使われているキーワードやフレーズを探し出し、参考にしましょう。
3.A/B テストを繰り返し、クリック率を最大化する
クリック率が最も高いディスクリプションを探す為には、A/B テストが効果的です。
例えばディスクリプションに記載する言葉について、「続きはこちら!」と、「ここをクリック!」の場合、どちらを使った方がクリック率が上がるかを計測し、もし「続きはこちら!」というフレーズを使った方がクリック率が高い場合、次に「今すぐチェック!」と言うフレーズを用いた場合と比較します。
こうしたA/B テストを繰り返す事で、クリック率の最大化が可能なディスクリプションを探す事ができます。
metaには他社との差別化ポイント(USP)を記載する
ペルソナさんが他のサイトと比較して、「ここクリックして見てみたいな」と思ってもらいやすくするためのポイントをいくつかご紹介します。
送料 :5000円以上で【送料無料】
割安感 :最大40%オフ! 業界最安値に挑戦
独自性 :当店だけのオリジナル商品多数! が買えるのは当店だけ
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「あなたのショップのこれは負けない!」という売りにできる部分をアピールしてみてください。
すぐに思いつかない場合は、
第一章のLESSON2 「全ての基準になるコンセプト設定」に戻って確認してみましょう。
また、ここでも他のショップはどういう表示をしているのかなと、チェックしてみていいところをTTP してみてください。
「SEOチェキ!」というサイトで、URL を入力するとそれぞれのショップでどういう設定をしているかをチェックできます。
まとめ
今日は、SEO対策の中で、検索結果に表示されるタイトルと説明文について学びました。
・「ブラウザタイトル」が重要
・SEO個別設定、一括設定を 費用対効果を考えて使い分ける
・それぞれのページにあった内容をわかりやすく伝える(他のページと重複しない)
・重複コンテンツはNG
・検索順位を上げる目的よりも、「このページ見てみたいな!」と思えるような内容に(クリック率を上げる目的)
・他のショップの表示をチェックしていいところをマネる
・自分のショップ強みをアピールする
次回は、検索順位に一番影響するサイト内のページについて、学んでいきましょう。