ネットショップ(ECサイト)を運営する際、重要になるのが、どんな商品を、どんな層に向けて販売するのかというターゲット設定とそれに伴う戦略です。
当初はショップを作成するだけで満足してしまいがちですが、長期間運営していくためには着実な売上が必要で、そのためには訪問者・注文者からの信頼を得なければなりません。大切なのは、訪問者・注文者の「顔」を想像して戦略を練るということです。
目次:
販売する商品のターゲットを定める
ターゲットを絞るには
訪問者の「顔」を想像する
まとめ
○販売する商品のターゲット(購入層)を定める
ハンドメイドにせよ、第三者から仕入れて販売するものにせよ、商品の特徴によって購買層は違います。
雑貨やアクセサリーであれば女性層に向けるものになりますし、ベビー用品やオーガニック系の食品であればファミリー層がメインターゲットとなるでしょう。まずはネットショップを開設する際に、売りたい商品を買ってくれるであろうターゲットを明確にすることが大切です。
さらに踏み込んでいえば、「こういう人に買ってもらいたい」という戦略を立てておくべきです。ターゲットを決めることで、サイトのデザインや商品の紹介文、またそれに付随するプロモーションやSEO対策も組み立てやすくなるのです
○ターゲットを絞るには
一例として、30代の女性がネットショップを開設し、ハンドメイドのトートバックを売ろうと考えていたとします。その際、「私と同じような趣味・趣向の人に商品を届けよう」との目標を定めるのがもっとも効率的な判断です。
一方で、販売の規模や売上を大きくするには、よりきめ細やかなターゲットの設定が必要になるでしょう。
ここでは、複数の分類からターゲットを絞る方法を考えていきます。
[性別]……販売したい商品が男性向けなのか、女性向けなのか、もしくはどちらにも向ける商品なのか
[年齢層]……20代以下向けなのか、20代~30代前半の若者層向けなのか、30代後半~50代前半のミドル層向けなのか、50代後半以上のシニア層向けなのか
[職業]……ビジネスパーソン向けなのか、学生向けなのか、主婦・主婦業/パートタイマー向けなのか、リタイア世代向けなのか
[生活時間帯]……朝帯に活動する人なのか、昼帯に活動する人なのか、夜帯・深夜帯に活動する人なのか
[趣味・趣向]……ライト層に向けるのか、マニア層に向けるのか、ニッチな層に向けるのか
[価値観]……健康志向なのか、高級志向なのか、節約志向なのか
こうした例を複数組み合わせながらターゲットを絞り、プロモーションの施策を考えていくのが最善でしょう。
○訪問者・注文者の「顔」を想像する
ネットショップの運営では、実店舗と違って訪問者・注文者と直接会ってコミュニケーションを取れる機会はなかなかありません。そのため、運営側がターゲットを絞り、ネットショップの訪問者・注文者の「顔」をしっかりと想像することが重要なのです。
商品のラインナップやサイトのデザインなどで、「あ、このショップは私に向けられているみたい」と、訪問者・注文者に思わせることができれば、リピート率は高くなります。
また、アフターフォローも含めてそうした「ショップとの相性の良さ」を感じた注文者は、ほかの商品にも興味を持ち、継続的にショップに足を運んでくれる常連となるのです。
○まとめ
ネットショップの運営では、PCとウェブを介して訪問者・注文者と接するわけですが、結局は人と人とのやり取りになります。販売する商品を求めているのがどんな人であるのか、さらに販売の中で相手が何を求めているのかが理解できれば、継続的な運営に必要なリピーターを獲得することができるのです。
訪問者の「顔」を想像した運営を、といいましたが、一歩前に進んで訪問者の「笑顔」を想像した運営ができれば、より良い結果を生むのではないでしょうか。